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野菜ソムリエ・緒方湊くんおすすめ「焼いておいしい旬野菜」㉑ピーマン

丸ごと焼けば苦くない⁈ピーマン嫌い克服にもおすすめ
野菜はじっくり焼くことで、素材の持ち味が引き出され、凝縮したうま味を楽しむことができます。
最年少野菜ソムリエプロとして活躍する緒方湊くんに、焼いておいしい旬の野菜と上手な焼き方を教えてもらいました!

ホイル包み焼きなら苦みを抑えられる⁈

ピーマンは大人にとっては苦みがおいしい野菜ですが、子どもにとっては苦味が理由で嫌いな野菜の代表格になっています。

ピーマンを“苦い”と感じるのは、「クエルシトリン」というポリフェノールの一種と、ピーマン特有の香り成分「ピラジン」が合わさることで、苦味を感じるといわれています。

クエルシトリンは油に溶けやすいので、油を使った料理にすると苦味を感じにくくなります。
(油通ししたピーマンが入るチンジャオロースなどは、食べやすいですよね!)
また、これらの成分はピーマンを切った細胞の断面から出てきてしまいますので、“細かく刻む”好き嫌い対策の調理法は逆効果なのです。

そこで、おすすめの調理法が「ホイル包み焼き」です。
ホイル包み焼きなら、ピーマンを切らずに丸ごと焼けるので、苦み成分の流出を抑えることができます。
しかも蒸し焼きされたピーマンは、甘みが引き立ちジューシー! 苦い野菜のイメージがくつがえりますよ。

苦みの少ないピーマンで苦手克服を

私たちがいつも食べている緑のピーマンは、熟す前に収穫されたものです。
緑のピーマンを収穫せずにそのまま実らせて熟したものが、赤ピーマンになります。

未熟な緑のピーマンは、虫などに食べられないように苦み成分をたくさん含みます。一方、赤ピーマンは苦み成分が減っているので、ピーマン嫌いの方は、赤ピーマンから試していくといいでしょう。

[基本のピーマンホイル包み焼きの作り方]
①丸ごとにピーマンをアルミホイルで包む。
②オーブントースターで約10分加熱する。

焼きたてのピーマンは、まずはシンプルに塩だけで、甘みやジューシーさをお楽しみください。
アレンジで、塩コショウ&カレー粉、塩コショウ&ニンニク、おろし生姜&醤油などかけてもおいしいです。
焼き上がりをめんつゆに浸して“煮びたし風”にするのもおすすめですよ。

◇湊くんおすすめの食べ方◇
縦半分に切ったピーマンの中に、ポテトサラダを入れチーズをのせて焼きます。
ポテトサラダとチーズのマイルドな味わいでピーマンがさらに食べやすくなるので、ピーマン嫌いの方に特におすすめです!

種やワタの栄養も無駄なくいただこう!

捨ててしまうことが多い種とワタですが、種には体内の余分な塩分を排出する働きのある「カリウム」、ワタには血液サラサラ効果が期待されている「ピラジン」が含まれています。
丸ごとホイル包み焼きしたピーマンなら、甘くてジューシーなので、丸かじりして種とワタごと食べてしまいましょう。

鮮度のいいピーマンが美味しさに直結

ピーマンの鮮度の見極めは「ヘタ」です。ヘタの切り口が、茶色になっていないものを選びましょう。
また「いかり肩」のピーマンもおすすめです。
いかり肩は、枝にしっかりぶら下がっていた証拠。栄養をしっかり蓄えているピーマンです。

いかがでしたか?ホイル包み焼きで、ピーマンは甘くておいしい野菜ということを再発見してみてくださいね♪