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野菜ソムリエ・緒方湊くんおすすめ「焼いておいしい旬野菜」⑪ブロッコリー

歯ごたえのおいしさと甘さが引き立つ!
野菜はじっくり焼くことで、素材の持ち味が引き出され、凝縮したうま味を楽しむことができます。最年少野菜ソムリエプロとして活躍する緒方湊くんに、焼いておいしい旬の野菜と上手な焼き方を教えてもらいました!

高い栄養価が注目される野菜

ブロッコリーは、β-カロテンをはじめ、ビタミンB群にビタミンC、カルシウムなどさまざまな栄養素を豊富に含む緑黄色野菜です。最近では抗酸化作用のある成分「スルフォラファン」も注目されており、健康効果が期待できる野菜として人気です。

ホイル包み焼きで栄養効果を逃さない

ブロッコリーの定番の食べ方と言えば「茹でる」ですが、ビタミンB群やC、カリウムは水溶性の栄養素なので、茹でている間に溶けだしてしまいます。生の時に比べて栄養素が約半分も減少してしまうので、もったいないですよね。

おすすめの「ホイル包み焼き」なら、栄養素の流出を抑えることができます。
さらに、茹でた時とちがって水っぽくならず、強い歯ごたえと軸の甘さも楽しめます!

電子レンジで加熱しても栄養の流出は抑えられますが、ジューシーなおいしさは「ホイル包み焼き」に軍配があがります。ブロッコリーの良さを味わうなら、ぜひホイル包み焼きでどうぞ。

[基本のブロッコリーホイル包み焼きの作り方]

①小房に分けたブロッコリーをホイルに並べ、少量の水を入れる。
※ブロッコリーを小房にする際、軸に包丁で切れ目を入れてから、手で割くようにすると、つぼみがパラパラ落ちずに分けることができます。
※塩を溶かした水を入れると色よく仕上がります。

②オーブンで約7分加熱。予熱でも火が通るので加熱しすぎには注意を。

ちなみに、捨てがちな茎にも栄養が豊富に含まれています(特に糖分はつぼみの2.5倍!)。外側の硬い皮をとり適度な大きさにカットして一緒に包んで蒸し焼きにしましょう。

◇湊くんおすすめの食べ方◇
焼き上がりに、お好みでレモンをかけるのもおすすめです。溶かしたチーズや、たらこ、カレー、ガーリックなどコクのあるディップソースも合いますよ!
オリーブオイル+ニンニクで、やみつきになるおいしさも楽しめます!

保存は野菜室ではなくチルド室で!

私たちが食べているのは花の部分で、ツブツブとしているのは花蕾(からい)と呼ばれる「つぼみ」です。ひと房に約7万個も、つぼみがついているんですよ。つぼみがきゅっと引き締まってかたいものを選びましょう。

つぼみは収穫後も呼吸をして大量のエネルギーを消費するので、栄養やうま味までどんどん失われてしまいます。保存は野菜室ではなく、チルド室(0℃)の寒い環境におくことで呼吸を抑えることができます。

また、つぼみが集まる房は複雑な形をしているので、流水でサッと洗う程度では、すき間の中の汚れまで落とせません。水を張ったボウルにブロッコリーを入れ、軸を持って振るようにして洗いましょう。
小房に切ってから洗うと、切り口から栄養素が流出してしまうので、小分けする前に洗ってください。

これからは、ブロッコリーの食べ方に「ホイル包み焼き」も加えて、おいしさの幅を広げていってくださいね。