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野菜ソムリエ・緒方湊くんおすすめ「焼いておいしい旬野菜」⑦果物(柿・リンゴ)

熱々がおいしい!生にはない新食感を楽しもう
野菜はじっくり焼くことで、素材の持ち味が引き出され、凝縮したうま味を楽しむことができます。
最年少野菜ソムリエとして活躍する緒方湊くんに、焼いておいしい旬の野菜と上手な焼き方を教えてもらいました!

果物は焼いてもおいしい!

みずみずしい食感が魅力の果物は、生のまま食べるのが定番ですよね。ですが、火を通すことで、“別のおいしさ”を楽しむこともできるんですよ!今回は、特に焼いておいしい「柿」「りんご」の食べ方をご紹介します。焼くことで、濃厚な味わいとしっとりジューシーな食感が生まれます。生では味わえない“意外なおいしさ”を、熱々で楽しんでみましょう!

焼き柿は、まるでゼリーのような食感!

意外にも、柿は、炒めたり、天ぷらにしたり、スープにしたりと火を通してもおいしくいただける果物です。
中でも、おすすめは「焼き柿」です。
アルミホイルに包んで水分を逃さず焼くことで、スプーンがスッと入るゼリーのようなトロトロやわらか食感になります。
さらに甘みが凝縮され濃厚な味わいになるので、バターやクリームチーズなどのトッピングもマッチします。
包み焼きで、驚きのおいしさをぜひ味わってみてください!

[焼き柿の作り方]
①種なし柿のヘタを切り落として、十字に切り込みを入れます。
②アルミホイルでぴったり包みオーブントースターで約10分加熱。柿をカットした場合は、火が入りやすくなるので、5~6分で焼きあがります。

7~8分ホイル焼きにしたら、ホイルの上部を開けて、再度オーブントースターに入れて直火で焦げ目をつけると、香ばしさも加わっておいしいです。

焼きリンゴは皮までしっとりおいしい!

「焼きリンゴ」は、デザートとして親しまれているお馴染みの食べ方ですよね。

リンゴの丸焼きは、ぜひホイル包み焼きで作ってみてください。オーブンで直火焼きすると、皮が乾燥して硬くなってしまいますが(溶けたバターなどを何度か皮にかけながら焼くと乾燥を防げます)、アルミホイルに包めば、水分を逃さず焼くことができるので、簡単に皮までやわらかく仕上げることができます。

[焼きリンゴの作り方]
①リンゴを洗い、ヘタから種のあたりまでをくり抜きます(フルーツナイフや芯抜きなど使ってください)。基本は“丸ごと”ですが、1/2などカットしてもOKです。
②リンゴ全体にフォークや竹串などで穴を開けます(焼いている間にリンゴが破裂するのを防ぎ、バターと砂糖がリンゴに染みやすくします)。

③くり抜いた穴に、バター、砂糖、シナモンを入れます。
④アルミホイルでぴったり包み、オーブントースターで加熱します。リンゴの大きさにもよりますが約20分が目安です。

加熱後、ホイルの上部を開け、再度トースターに入れて直火で5~6分焼くと、砂糖がほどよく焦げた“キャラメリゼ”されたリンゴが楽しめます!
焼くことで、甘みが凝縮され、食感もしっとり。1個をペロッと食べることができますよ。
リンゴの種類は何でもOKですが、おすすめは、果肉が締まっていて酸味の強い「紅玉」です。

◇湊くんおすすめの食べ方◇
焼き上がりにアイスクリームをのせてもおいしいですよ!ハチミツも合います。リンゴ単品だけではなく、カットしたリンゴとサツマイモを一緒にホイル包み焼きにするのもおすすめです。

焼くと栄養価アップ!丸ごと食べよう

リンゴに含まれるペクチンは、加熱することで増えます。ペクチンには、腸内環境を整える働きがあるので、腸活したい方には「焼きリンゴ」がおすすめです。また、柿も加熱すると、リラックス効果のあるGABAや、血流促進の働きのあるシトルリンなどが増えることがわかっています。

さらに、リンゴの皮には、果肉部分の約4倍のポリフェノールが含まれています。
柿の皮には、β-カロテンやビタミンCがたっぷり。どの成分も抗酸化作用があり、風邪予防効果も期待できます。
これからの季節、皮までおいしい「焼きリンゴ」「焼き柿」で、栄養も逃さず食べていきましょう!