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野菜ソムリエ・緒方湊くんおすすめ「焼いておいしい旬野菜」⑱ニンニク

ほかの調理法では味わえない驚きのホクホク食感!
野菜はじっくり焼くことで、素材の持ち味が引き出され、凝縮したうま味を楽しむことができます。最年少野菜ソムリエプロとして活躍する緒方湊くんに、焼いておいしい旬の野菜と上手な焼き方を教えてもらいました!

ニンニクのうま味を最大限発揮

香りづけや味付けのアクセントなど、脇役で活躍することが多いニンニクを主役にした料理と言えば「ホイル包み焼き」です!ホイルの中でじっくり蒸し焼きにされたニンニクは、揚げたり焼いた時とは比べものにならないほどホクホク食感になります!マイルドな香りとうま味も存分に味わえます。「ホイル包み焼き」は、ニンニクのうまみを最大限引き出してくれる調理法と言っても過言ではないでしょう。

[基本のニンニクホイル包み焼きの作り方]
①丸ごとのニンニクの上部をカットし、塩こしょうをして、オリーブオイル少々をかける。
(皮をむき一つずつバラバラにしたニンニクでもOK)
②ホイルに包んで、オーブントースターで約15分加熱する。
③取り出してホイル上部を少し開けて、焼き目がつくまで3~5分加熱する。

焼き目をつけることで、香ばしさがプラスされます。オリーブオイルの代わりに、ゴマ油やバターを使ってもおいしいですよ。

また、オイルや調味料をつけずにホイルに包んで15分程焼き、その後ホイルを少し開けて、味噌とバターをのせて再度約5分焼けば、味噌の香ばしい風味とバターのコクがおいしいホイル包み焼きになります。

◇湊くんおすすめの食べ方◇
ホイル包み焼きでホクホクにやわらかくなったニンニクを、潰しながらパンに塗ればガーリックトーストになります!
皮をむいて一つずつバラバラにしたニンニクに、エビ、オリーブオイル、鷹の爪を入れてホイル包み焼きすれば、ガーリックシュリンプになりますよ!

丸ごと焼けばにおいを抑えられる!

ニンニクの特徴と言えば、ツーンと刺激のある独特の香りですよね。
この香りは「アリシン」という成分で、切ったり刻んだり、ニンニクに傷がつくことで発生します。ニンニクを丸ごと(粒のまま)使った「ホイル包み焼き」なら、においの発生を軽減することができます。さらに、加熱することでも、においや刺激を抑えられるので、「ホイル包み焼き」では、マイルドなおいしさと香りを楽しむことができますよ。

においが気になる方は、ホイル包み焼きを作る際は、ニンニクを傷つけないように気を付けてくださいね。購入する際は、あまりにおいがしないもの(=傷がない)を選びましょう。

ニンニクはスタミナ補給源!

香り成分「アリシン」は、糖質をエネルギーに変換する働きのあるビタミンB1と結合することで、その働きを促進させ疲労回復効果を高めてくれます。ニンニクが、スタミナ供給源として用いられるのは、「アリシン」の働きがあるからなんです!

ただし、一度にたくさん食べると胃に負担がかかる可能性があるので、食べ過ぎには注意してくださいね(目安は加熱したもので1日に2~3片)。