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野菜ソムリエ・緒方湊くんおすすめ「焼いておいしい旬野菜」⑲トウモロコシ

茹でる・蒸す・焼く”のおいしさを全部楽しめる!
野菜はじっくり焼くことで、素材の持ち味が引き出され、凝縮したうま味を楽しむことができます。最年少野菜ソムリエプロとして活躍する緒方湊くんに、焼いておいしい旬の野菜と上手な焼き方を教えてもらいました!

蒸し焼きで甘みを凝縮!粒もジューシー

トウモロコシは、茹でたり、蒸したり、焼いたり…いろいろな調理方法で楽しめる野菜です。中でも、「ホイル包み焼き」は、トウモロコシの風味をグッと引き立てるおすすめの調理法です。

茹でる・蒸す場合は、お湯や蒸気の水分がトウモロコシの粒に入り込み、プリっとした食感になりますが、粒が水分を含む分、甘みがやや薄まってしまいます。茹でることで、おいしい風味も水に溶け出してしまいます。
焼きトウモロコシは水分が蒸発するので、甘みが凝縮されますが、みずみずしさは損なわれてしまいます。

ホイル包み焼きなら、トウモロコシが持っている水分で蒸し焼き状態にするので、粒がプリっとジューシーに!風味も凝縮されます。茹でる、蒸す、焼くで味わえるおいしさを、すべて楽しむことができますよ。

[基本のトウモロコシホイル包み焼きの作り方]
①皮をむいたトウモロコシ(丸ごとでもカットしてもOK)を、黒ホイル(アルミホイル)でしっかり包む
②オーブントースターで約15分加熱する。

アルミホイルで包む前に、トウモロコシに塩をふってバターを塗れば、コーンバターの味わいに。または、バターを塗ってから醤油をハケで塗れば、醤油が焦げて香ばしい“焼きトウモロコシ”の風味が味わえます!

ほかにも、ホイル焼きした後に、ホイルを少し開け、味噌とバターをのせて約5分再加熱すれば、味噌の香ばしい風味とバターのコクがおいしいトウモロコシになります。ぜひお試しくださいね!

◇湊くんおすすめの食べ方◇
いろいろアレンジを楽しむ前に、ぜひ、シンプルにトウモロコシが持つおいしさをじっくり味わってみてください。甘さやみずみずしさに感動しますよ♪

甘みをたっぷり含んだ新鮮なうちに調理を!

トウモロコシは、日中、光合成を行い、デンプンなどの養分を作り、夜になると、その養分を糖分に変えて実に蓄えます。なので、朝採りのトウモロコシが甘いと言われています。

ところが、トウモロコシは収穫後も呼吸をしており、エネルギー源の糖分を使ってしまいます。せっかくの甘みやうま味が減ってしまうので、トウモロコシは購入後、すぐに調理しましょう。

捨てないで!芯とヒゲもおいしく活用

トウモロコシの粒は、根元にビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。調理の際に、包丁などで削ぎ落すと、根元が芯に残ってしまうので、できれば一粒ずつ潰れないように指で取るといいですよ。

また、芯にはうまみ成分が含まれているので、ダシに活用できます。トウモロコシごはんを作る際は、芯も一緒に炊き込んでみてください(食べる際には取り出してくださいね)。

さらに、トウモロコシのヒゲは、褐色の部分を切り落とした白い部分を食べることができます。新鮮なものは、そのまま食べてみると甘い味がします。素揚げにすれば、食感が楽しい一品になりますよ!